町民の皆様、明けましておめでとうございます。
 令和4年の年頭にあたり、謹んでお祝いとお慶びを申し上げます。
皆様には、平素から町政各般にわたりまして、温かいご理解とご協力を賜り厚く御礼申し上げます。
 一昨年来続いております新型コロナウィルス感染症の拡大を防止するため、政府から発出されておりました緊急事態宣言は、昨秋、全面解除され、町内での発症も最小限に抑えられております。
 基本的な予防対策の徹底と事業の休止や縮小に、ご理解とご協力をいただいております町民の皆様に、心から感謝を申し上げます。
 新たな変異株による再びの感染拡大も懸念される中、昨年11月の政府による閣議決定、「コロナ克服・新時代開拓のための経済対策」により改定された、基本的対処方針や県の方針に基づき、3回目のワクチン接種をはじめとして、引き続き、感染症防止対策に取り組むとともに、社会経済活動の再開を支援してまいります。
 昨春、国土交通省中国地方整備局の肝煎りで設置された「江の川流域治水推進室」が、今年度策定している「マスタープラン」に基づき、重点的に整備される予定の「瀬尻・久料谷」及び「谷」地区につきましては、昨年10月に、予め事業着手が公表された上で、本年の出水期までに、応急対策が進められる運びとなっております。
 昨夏もお盆の最中に水害に見舞われたことから、早期着工・完成と残る大きな懸案の「川本堤防の完成堤防化」及び「因原地区の内水対策」の実現に向けて、国や県への働きかけを強めてまいります。
 当初案が提示された平成5年以来、懸案となっておりました主要地方道川本波多線[川本工区]につきましては、昨年9月に、県から「対岸ルートにより整備することに決定した」との通知をいただきました。今後は、早期着工、さらには完成を働きかけてまいります。  
 積年の大命題でありました治水対策や道路整備の道筋が見通せる段階となってまいりましたことから、来年度からは、こうしたハード整備の実現を前提とした「ソフト事業の具現化」を強く意識した町づくりに力を注いでまいります。
 具体的には、「医療・介護・福祉サービスの強化」をはじめとする、「第6次総合計画」上の各重点プロジェクトの実現を目指してまいりたく、昨年末に発表された政府予算や2月に発表される県の予算を注視しながら、令和4年度予算を編成してまいります。
 結びに、本年が皆様にとりまして、実り多い年になりますようお祈り申し上げまして、新年のご挨拶とさせていただきます。

  令和4年1月1日

川本町長 野坂 一弥