梅雨明け後の高温渇水対策について
2025.07.09
梅雨明け後の高温渇水対策について
水稲の栽培管理については、出穂前後は水の最も必要な時期になります。
水が不足しないように十分注意をお願いします。
出穂期後25日頃までは間断かん水を続け、土壌表面が白く乾く場合は、走り水を行うなど早期落水にならないように注意をお願いします。
今後の天候次第で用水が不足する事態となりましたら幼穂形成期から穂ばらみ期、出穂期の品種の水田を優先的にかん水し、田面を極端に乾かさない水管理、飽水管理をお願いします。
野菜の栽培管理については、乾燥の他に強光、熱風による被害が発生するため、適正量のかん水が行える用水の確保、マルチ被覆、遮光資材により対策を講じて下さい。
トマト、ピーマン、ナス等では、不良果の摘果、若どりを行い、着果負担を軽減するとともに適正なかん水、施肥により草勢維持に努めます。
かん水チューブだけでなく畝間かん水も有効です。
土壌水分不足はトマト、ピーマンの尻ぐされ果の発生を助長します。
また、強い日射が果実に当たると日焼け果が発生しやすいため、遮光や果実近くの側枝を一葉残すなど、果実に直射日光が当たらないように注意しましょう。
高温乾燥によりハダニ類、アザミウマ類、アブラムシ類の発育が早く増殖率が高まり、多発しやすいので早期に発見し防除をお願いします。
なお、高温時や草勢の低下した時は薬害が発生しやすいので薬剤散布に際しては混用や散布時間に十分注意してください。