町民の皆様、明けましておめでとうございます。

令和6年の年頭にあたり、謹んでお祝いとお慶びを申し上げます。

皆様には、平素から町政各般にわたりまして、温かいご理解とご協力を賜り厚く御礼申し上げます。

4年近くにわたり、私たちの暮らしや活動に多大な影響を及ぼしてきた新型コロナウィルス感染症が、収束に向かいつつある一方で、変容著しい国際情勢や円安等に起因して、社会経済情勢は厳しい状況が続いています。 

これらに対応するため、先に閣議決定された「デフレ完全脱却のための総合経済対策」に基づき成立した国の補正予算においては、「重点支援地方交付金」が拡充されました。

町としましては、この財源を活用し、物価高による影響が大きい世帯をはじめとする町民の皆様や事業者の方々を速やかに支援するとともに、今後も、国や県と緊密に連携を取りながら、全力で地域経済の回復に努めてまいります。

 昨秋、本町や県も参画して国により策定された「治水とまちづくり連携計画(令和3年度)」に盛り込まれた「瀬尻・久料谷」地区の宅地嵩上げに向けて、着工式が執り行われました。

同じく「谷」地区につきましても、現在進められている用地取得や建物等の補償手続きが整い次第、着手される運びとなっております。

残る大命題の川本堤防の完成堤防化や内水対策の強化に向けて、議会とも歩調を合わせた、町単独での国への働きかけを強めてまいります。

現在、県により測量・設計が進められている主要地方道川本波多線川本工区の整備や、社会医療法人仁寿会・加藤病院による「地域総合ヘルスケアステーションかわもと施設群」の整備計画が示されたことも含め、将来のまちづくりを骨格づける重要インフラの整備が見渡せる段階を迎えたことから、昨夏、持続可能な町であり続けるための道標となる「立地適正化計画」の策定に着手いたしました。

令和6年度中に「都市再生特別措置法」が唱える、居住や医療・福祉・商業機能と地域公共交通とのネットワーク化という理念のもと、「コンパクトタウンかわもと」を掲げた「マスタープラン」を策定するとともに、人々との交流により紡がれてきた本町の歴史などを礎に、滞在人口の増加を狙う「女子硬式野球クラブ」の創設構想を固めてまいたいと考えております。

こうした動きも織り込み、昨年末に発表された国の予算案や2月に発表される県の予算案を注視しながら、令和6年度予算を編成してまいります。

結びに、本年が皆様にとりまして、実り多い年になりますようお祈り申し上げまして、新年のご挨拶とさせていただきます。

 

  令和6年1月1日

川本町長 野坂 一弥