「1日に野菜を350g食べましょう」という言葉を聞かれたことがあるのではないでしょうか。厚生労働省が提唱する健康づくりの指標『健康日本21』の中で、健康を維持するために必要な野菜の目標量として定められており、350g以上とされています。
しかし、350gと言われても実際にどのくらいなのか、数字だけではよく分からないと思います。そこで、350g以上となるように野菜の重さを量ってみましたので参考にしてみてください。

わが家にある野菜を量ってみた

1-1たまねぎ43g 1-2にんじん 1-3大根
たまねぎ
(1/4個)
人参
(2/3程度)
大根
(約3cm厚み)
43g 52g 130g
ほうれんそう83 1-5レタス 1-6新玉ねぎ
ほうれん草
(大きめ2株)
レタス
(2枚程度)
新たまねぎ
(1個)
83g 25g 100g
1-7トマト55g 1-8スプラウト 1-9青ねぎ
トマト
(1/4個)
スーパースプラウト
(ひとつまみ程度)
青ねぎ
55g 6g 5g

ある日のわが家にあった野菜を量ってみたところ、総量は499gでした。
ちなみに、野菜の目標量350gの内訳として以下のように摂れるとよいとされています。

野菜350g_600

これらの野菜で料理をしてみた

味噌汁(たまねぎ1/3 人参少量)

2-1味噌汁 +豆腐
+ワカメ
味噌汁はお好みの野菜が色々使えますね。

大根と豚肉の煮物(大根 人参)

2-2大根と豚肉の煮物 +豚肉
大根は、大根おろしやふろふき大根にしても良いですね。たくさん食べられそうです。
大根をすりおろして汁物に入れればみぞれ汁になります。
2-3みぞれ汁

ほうれん草の納豆和え(ほうれん草)

2-4ほうれん草の納豆和え +納豆
+白ごま
ほうれん草70~80g程度で、小鉢1人分のお浸しができました。

簡単サラダ(レタス トマト スーパースプラウト)

2-5簡単サラダ +豆腐
生野菜を洗って盛り付けるだけの簡単サラダです。
目玉焼きなどに、ちぎって添えるだけでもOK!
目玉焼き

まるごと新たまねぎのドレッシングがけ(新たまねぎ)

2-7新たまドレッシングがけ
ふんわりラップをかけて、レンジでチンするだけ!

350gの野菜を料理すると、小鉢程度の副菜で大体5皿くらいになります。数字を見ると難しいように感じますが、1食に1~2皿くらい食べると考えると達成しやすいかもしれませんね。
食物繊維の豊富なキノコ類や海藻類も取り入れるようにしましょう。

野菜をたくさん食べるコツ

  • そのまま添えるだけで簡単に食べることのできるレタスやトマトなどを冷蔵庫に常備しておくと、手軽に摂ることができます。
  • 野菜を加熱するとかさが減り、たくさんの量を食べることができます。味噌汁などの汁物やポトフなどの煮込み料理は、好みで色々な野菜を入れても美味しく食べることができます。多めに作って冷蔵庫で保存しておけば、次の食事で食べることもできます。
  • 電子レンジを使うと、温野菜サラダなどを手軽に作ることができます。鍋で茹でたり電子レンジで温めたりした野菜は、冷凍しておくことができるものもあります。作り置きをして、野菜が足りない時には、さっと解凍してたべることができます。
  • コンビニやスーパーに、カット野菜や野菜料理の惣菜などもあるので、野菜が足りない時には、+1皿として活用すると良いでしょう。

食べやすい野菜の目安重量

その他、野菜を食べやすい分量ずつ量ってみたので参考にしてみてください

3-1キャベツ 3-2きゅうり 3-3スナップエンドウ
キャベツ葉
(大きめ1枚)
きゅうり
(1/2本)
スナップエンドウ
(5本)
60g 51g 33g
3-4長ねぎ 3-5ピーマン 3-6ブロッコリー
長ねぎ
(1本)
ピーマン
(2個)
ブロッコリー
(小房5個)
35g 53g 65g
3-7ミニトマト 3-8もやし 3-9ごぼう
ミニトマト
(2個)
もやし
(ひとつまみ分)
ごぼう
(1/2本)
28g 42g 43g
3-10アスパラ 3-11かぼちゃ  
アスパラガス
(1本)
かぼちゃ  
25g 96g  

とはいえ・・・
毎日きっちり350gを量って食べるというのも大変ですよね。今、野菜をあまり食べていないと感じている人は、1週間を通して1日平均で食べる野菜料理が5皿に近づくように心がけてみることから始めましょう。

野菜を食べる習慣をつけ、毎日を健康に過ごしましょう

代謝・吸収に必要不可欠

野菜に含まれるビタミン・ミネラルは、栄養素の代謝・吸収に欠かせません。不足すると、炭水化物、タンパク質や脂質が本来の働きをすることができません。

免疫力・抗酸化力アップ

野菜には、免疫力や抗酸化力をアップするのに役立つ機能成分(ファイトケミカル)が含まれ、多くの疾病や老化の原因となる酸化を予防します。

高血圧の予防

野菜に含まれるカリウムは、体内の余分なナトリウム(塩分)を体外に排出する手助けをします。
※腎臓に疾病がある方は量に注意が必要です

生活習慣病予防

野菜に含まれる食物繊維が、血糖値の急上昇を防ぎます。また、低エネルギーでありながら満腹感を与えるので、肥満予防につながります。

整腸作用

野菜に含まれる食物繊維が腸内環境を整え、便秘を予防します。