令和7年年頭のあいさつ
町民の皆様、明けましておめでとうございます。
令和7年の年頭にあたり、謹んでお祝いとお慶びを申し上げます。
皆様には、平素から町政各般にわたりまして、温かいご理解とご協力を賜り厚く御礼申し上げます。
国際情勢の変容が著しく、国政においても新たな政策決定プロセスが模索されているという、近年にない社会経済情勢の中にあるからこそ、町民の皆様に身近な町政をしっかりと前に進めねば、との強い思いのもと新年を迎えました。
まずは、先に閣議決定された「国民の安心・安全と持続的な成長に向けた総合経済対策」に基づき昨年末に成立した国の補正予算に盛り込まれた、物価高の影響を受ける低所得世帯への給付金や、物価高騰対応重点支援地方創生臨時交付金を活用した取組を、速やかに予算化してまいります。
積年の課題である治水対策につきましては、本町や県も参画して国により策定された「治水とまちづくり連携計画(令和3年度)」に基づく宅地嵩上げに向けて、令和5年秋に着工された「瀬尻・久料谷」地区に続いて、「谷」地区においても、昨秋着工式が執り行われました。
今後は、早期完成と残る大命題の川本堤防の完成堤防化や内水対策の強化に向けて、議会とも歩調を合わせ、これまで以上に国への働きかけを強めてまいります。
県による主要地方道川本波多線川本工区の着工が早晩見込まれ、社会医療法人仁寿会・加藤病院による「地域総合ヘルスケアステーションかわもと施設群」の新築移転整備が、令和8年春の完成を目指し昨秋着工されました。
こうした機を捉え着手している持続可能な町であり続けるための道標となる「立地適正化計画」を今年度中に策定してまいります。
この計画に盛り込む予定としている主にハード面の取組と、喫緊の課題である人口減少対策に向けたソフト面の対策とを、横断的かつ重層的に展開してまいります。
とりわけ、交流・滞在人口の拡大に向けて注力している「女子野球で繋がるプロジェクト」により、この春創設する山陰初の女子硬式野球クラブ「島根フィルティーズ」は、初年度から単独チームで大会に出場できる見込みとなりました。
運営主体となる一般社団法人「かわもと暮らし」と一層連携して、準備を加速してまいりますので、町民の皆様には、応援よろしくお願い申し上げます。
本年は、昭和30年に 新設合併 後の川本町が発足して70周年を迎える記念すべき年となります。
町の礎を築いていただいた先人の皆様はもとより、ご尽力をいただいている皆様に深く感謝申し上げますとともに、本年が、将来を展望し持続的発展の礎となる一年になりますよう努めてまいります。
結びに、本年が皆様にとりまして、実り多い年になりますようお祈り申し上げまして、新年のご挨拶とさせていただきます。
令和7年1月1日
川本町長 野坂 一弥