○川本町工事成績評定要領

平成22年8月31日

告示第32号

(目的)

第1条 この要領は、請負工事の成績評定(以下「評定」という。)に必要な事項を定め、厳正かつ的確な評定の実施を図り、もって請負業者の適正な選定及び指導育成に資することを目的とする。

(評定の対象)

第2条 評定の対象は、原則として1件の請負金額が500万円以上の請負工事とし、中間検査、部分引渡し検査(川本町公共工事請負契約約款第39条による)、竣工検査を実施したときに行うものとする。ただし、維持修繕工事等で町長が必要でないと認めたものについては、評定を省略することができる。

(評定者)

第3条 工事成績の評定者(以下「評定者」という。)は、当該工事を所掌する当該課長並びに総括監督員及び主任監督員及び監督員とするものとする。

(評定の方法)

第4条 評定は、工事ごとに独立して行い、様式第1の工事成績採点表に記載するものとする。

2 評定は、監督又は検査により確認した事項に基づき、評定者が適確かつ公正に行うものとする。

3 工事成績評定の考査項目及び細別の採点については、別表第1「考査項目について」、別表第2「考査項目別運用表」、別表第3「工事成績の評定について」を使用するものとする。また、工事における「工事特性」「創意工夫」「社会性等」に関しては、請負者は当該工事における実施状況を提出できるものとし、提出があった場合はこれも考慮するものとする。

4 検査員である評定者は、中間検査、部分引渡し検査、竣工検査を実施したときに評定を行うものとする。又、総括監督員及び主任監督員又は監督員である評定者は、竣工検査を実施したときにそれぞれ評定を行うものとする。

5 竣工検査を実施したとき、監督員又は主任監督員は、工事成績採点表に評定点を記入し総括監督員に提出し、総括監督員は前記の工事成績採点表に評定点を記入し検査員に提出し、検査員は監督職員から提出された工事成績採点表に評定点合計まで記入し、竣工検査調書に添付するものとする。

6 監督員又は主任監督員は、考査項目「創意工夫」の評価に当っては総括監督員及び当該工事を担当する課長との合議をもって行うものとする。

7 総括監督員は、考査項目「工事特性」「社会性等」「法令遵守等」の評価に当っては当該工事を担当する課長との合議をもって行うものとする。

8 総合評価方式により入札を行った工事で減点の必要がある場合は、考査項目「法令遵守等」の評価において反映させるものとする。

(工事成績採点表の提出等)

第5条 検査員である評定者は、検査後遅滞なく工事成績採点表を検査調書に添付して、町長に提出するものとする。

(評定の結果の通知)

第6条 当該工事の請負者に対して、評定の結果を様式第2の工事成績評定通知書により通知するものとする。

2 工事成績評定通知書には、当該工事項目別評定点表(様式第4)を添付するものとする。

(評定の修正)

第7条 評定を修正した場合は、その結果を当該工事の請負者に通知するものとする。

(説明請求等)

第8条 第6条又は第7条による通知を受けた者は、通知を受けた日から14日(休日を含む)以内に、書面により、通知をした者に対して評定の内容について説明を求めることができる。

2 町長は、前項による説明を求められたときは、書面により回答するものとする。

3 前2項の事項については、第6条又は第7条の通知において明らかにするものとする。

(評定結果の公表)

第9条 評定結果は、川本町工事成績評定点通知公表実施要領により、速やかに公表するものとする。

この告示は、平成22年9月1日から施行する。

別表第1(第4条関係)

考査項目について

川本町の所掌する請負工事の成績については、下記の考査項目について工事成績を評定し評定点を決めている。

考査項目

細別

内容

1.施工体制

Ⅰ.施工体制一般

・施工体制及び施工管理体制の評価

Ⅱ.配置技術者

・現場代理人、主任(監理)技術者の技術的判断と職務の執行に関しての評価

2.施工状況

Ⅰ.施工管理

・施工計画書と現場の施工方法等の一致、日常の出来形・品質・工事写真監理等を的確に実施しているかどうかの評価

Ⅱ.工程管理

・工程表の内容が検討され、日常的に工事進捗が把握されているかの評価

Ⅲ.安全対策

・災害防止協議会等を設置し、また、安全教育等的確に実施し、記録が整備されているかの評価

Ⅳ.対外関係

・関係官公庁等の関係機関との調整、地元との調整を適切に実施しているかの評価

3.出来形及び出来ばえ

Ⅰ.出来形

・出来形管理結果についての評価

Ⅱ.品質

・品質管理のプロセス及び結果についての評価

Ⅲ.出来ばえ

・構造物の仕上げや、すり付け等の出来ばえの評価及び機能の評価

4.工事特性

施工条件への対応

・工事全体を通して他の類似工事に比べて厳しい自然・地盤条件、都市部等の作業環境・社会条件、構造物の特殊性、長期工期の安全確保等を必要とした工事を評価

5.創意工夫

創意工夫

・施工関係と仮設工関係、施工管理関係、品質関係、安全衛生関係、その他について創意工夫と企業努力等の評価

6.社会性等

地域への貢献等

・現場見学会等を実施、清掃活動や地域との交流に参加、災害時等に地域への援助・救護活動、技術講習会等の開催・参加、その他の企業努力等を評価

7.法令遵守等


・各種法令違反等

8.総合評価技術提案

履行確認

・履行、不履行の評価

別表第3(第4条関係)

工事成績の評定について

1.評定基準及び工事総評

総評

優良

良好

普通

基準内

評定点合計

100~80

79~73

72~65

64~

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様式第3 削除

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川本町工事成績評定要領

平成22年8月31日 告示第32号

(平成22年9月1日施行)